中学 英 単語 一覧 — 範囲は決まっている。問題は回すほう
「中学 英 単語 一覧」で検索する人の手元には、たいていもう一覧がある。机の引き出しには中1・中2・中3の区切りがついた単語プリントが入っていて、教科書の巻末には語彙リストが載っている。中学英単語は、3年間の範囲がはじめから決まっている数少ない領域だ。一覧は探すものではなく、配られて手元に届いているものだ。
だとすると、検索の先で必要なのは別の一覧ではない。手元の学年別の一覧をどう使うか、どう復習に回すか、だ。一覧は配られた瞬間に完成しているのに、復習に回る仕組みはどのプリントにも付いてこない。問題はいつもこの先にある。
この記事では、手元の一覧を読み物から再生の練習に回す流れを書く。範囲の決まった中学英単語は、間隔反復と一番相性のいい領域でもある。
一覧は、もう手元にある
中学英単語の特徴は、3年分の範囲がはじめから決まっていることだ。入学時に配られた学年別の単語プリント、各教科書の巻末の語彙リスト、テスト前に配られる範囲表。どの学校でも似たものが手渡されていて、中1・中2・中3の区切りも授業の進度に沿って切ってある。ネット上の「中学 英 単語 一覧」ページが載せているのは、手元のプリントと大きく重なる内容であることが多い。
あえて手元の一覧が上を行く点が一つある。並びがテストの範囲と一致している。一覧サイトは五十音順やアルファベット順に整えていることが多いが、定期テストは単元の順で出る。範囲表と突き合わせて使えるのは、配られたプリントのほうだ。
つまり中学英単語については、一覧の入手も単語帳選びの迷いも、ほぼ解決済みの話になる。決まっていないのは回しのほう — 手元の一覧をいつ、どの順で、何度戻すか。プリントはそこを担わない。一覧が引き出しで眠るのは、気持ちの問題ではなく、復習の管理がずっと手作業のままだからだ。
一覧を「読む」ことと「再生」することは別の作業
一覧を眺めて「だいたい分かる」で終わるのには理由がある。単語と意味が同じ面に並んでいる表を見る行為は再認で、ヒントが目の前にあるから読める。定期テストが要求する動作はほぼ逆方向だ。書き取りは何もない状態からの再生、リスニングは音からの引き出し。同じ「単語の勉強」に見えて、読めている時間と、点が取れる作業は別物だ。
意味を隠して確かめる自己テストは、方向としては正しい。崩れるのは管理のほうだ。どの語を何日後にもう一度隠すかを、自分で決めて記録し続けることになる。単元テスト、中間、期末と範囲が重なるたびに、印をつけたプリントを差し替えて回す運用を3年間続けるのは、覚え方の問題ではなく運用の問題だ。一覧が復習に回らないのは、たいていこの段階だ。紙・エクセル・アプリのどこで壊れるかを比べたのが英単語カードの作り方で、ここから先は回しの設計の話になる。
実際の流れ
私たちはこの流れを作っている側(Piccard)にいるので、その道具で書く。
配られたプリントや一覧を上げて、候補から選ぶ。 一覧のPDFや写真をアップロードすると、単語・意味・例文の入ったカード候補が並ぶ。全部をカードにしない。知らない語だけを選ぶ — 保存は一度に20枚までで、この上限がその日の分を勝手に決めてくれる。例えば一覧が1,600語で知らないのが4分の1なら400枚、1日10枚なら40日で一巡する。あくまで例で、自分の一覧で数え直せば自分の数字になる。
教科書・テストの文から、文ごと。 テスト範囲の単元を読み返していて引っかかった語は、その文ごと保存する。前面が単語、裏面に意味、例文の欄には出会ったときの元の文が入る。復習のとき、どの単元のどんな文で引っかかったかがくっついて戻ってくる。一覧からのカードが「語」を拾うのに対して、こちらは「文ごと」を拾う。
字幕のある動画も材料になる。 授業の教材だけでは長文とリスニングでの出会いが足りないとき、字幕のある動画をそのまま素材にできる。拡張を入れておくとYouTubeに英語・日本語の二重字幕が重なり、クリックしたその行だけがカードになる。クリックしていない行は入らない。保存の単位は行であって、動画ではない。この流れを単語に絞って書いたのがYouTubeで英単語を覚える方法だ。
復習はFSRSが回す
カードが増えると、次は管理の問題に移る — 何を、いつ、もう一度見るか。復習を回すのはFSRS-6(Ankiと同じ系列の間隔反復)で、カードごとに次の復習日を予測し、その日のぶんだけを出す。評価はもう一度/難しい/普通/簡単の4段階で、「もう一度」のカードは間隔が短くなり、「簡単」のカードは間隔が伸びる。時間が経てば人は忘れる(忘却曲線)、忘れる直前にもう一度会ったぶんだけが長く残る(間隔反復)。プリントに印をつけて管理していた部分を、システムが持つ。学年別一覧の「周回」が、カードごとの間隔に置き換わる。
定期テスト前の逆算
定期テストは範囲が単元で決まっている。中学英単語の復習は、学年別の一覧を上から順に進めるより、テストの日付に逆算して組むほうが楽だ。
| テストまで | すること |
|---|---|
| 3週間前以上 | 範囲の単元から新規カードを作る(1日10枚前後) |
| 2〜3週間前 | 新規を止める。残った復習の量を見る |
| 直前1週間 | 復習のみ。「もう一度」のカードが減っていくのを確認する |
| テスト後 | 範囲外で引っかかった語を足して、次の単元へ |
一番大事な行は「新規を止める」だ。新規を詰め込むと、そのぶんの復習が数日後にかたまりで戻ってくる — ちょうどテスト直前になる。新規を2〜3週間前で止めるのは、復習の山が直前に来ないようにするためで、残り枚数を見ながら調整できる。
単元の文から保存したカードは、中間・期末でも同じ範囲に含まれるので、テストのたびに作り直す必要がない。中1の一覧の抜けは中2・中3の本文でも出てくるので、カードは学年をまたいでそのまま回る。受験の直前には、3年間のカードのうち忘れそうなものだけが復習に出てくる。3年分の一覧を読み返す必要はない。
この方法が合わないとき
テストまで2週間を切っているなら、新規のカード作りにはもう間に合わない。手元のプリントで意味を隠して二周するほうが点に近い。逆算の設計は、次の単元テストから使えばいい。
赤シートや書き取りで回って点が取れているなら、変える必要はない。回っている仕組みを別の道具に載せ替えるのは、止まっているときにする話だ。この記事は、一覧が配られたまま引き出しに眠っている場合のためにある。
書いておくと、字幕のクリックが効くのはYouTubeだけで、他の動画サービスには対応していない。学校のプリントと教科書だけでも、この流れの半分は回る。
費用
Piccardは開始時に150エネルギーが付く。カード1枚で1エネルギーなので、150枚ぶん。そのあとは$5/$10/$20のチャージ制で、サブスクリプションではなく、チャージ分に期限はない。料金はサイトで確認できる。
はじめかた
PiccardをChromeに追加して、最初に中1のプリントを1枚上げ、知らない語を10枚だけ選ぶ。翌日はその復習と新しい10枚。この往復が1週間続いた時点で、一覧は読み物ではなく復習の側にある。
(カードを作る段階の話 — 紙・エクセル・アプリの比べ — は英単語カードの作り方で、字幕の行から単語を集める話はYouTubeで英単語を覚える方法で書いています。観る時間をそのまま学習にする工夫はYouTube 英語学習を成果に変える方法で、観ることを話す練習へ回す流れはYouTube 英会話の独学方法です。)
記事一覧はPiccardブログ。
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